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燃えるロウソクと兎の歓迎会 · 第4章

陽動作戦

ルナ

中に入れろー!中に入れろー!

アセラ

わ、わたしたちも中に入れろー!

スマイル

入場、要求。

店主

な、何を馬鹿なことを言ってんだ?

入れてくれって、ここはただの…

キャンディ、お菓子、新聞なんかを売ってる…ただの小さな雑貨屋だぞ!

ルナ

ふーん。マジでそれだけなの?

このちっさい店の奥に…なーんかすっごく大きい扉が見えるんだけど?

もぉ、別によくな~い?アタシたちに見学させてくれてもさぁ~?

あの有名な秘密のクラブをねっ!

通行人A

あんたたち、さっきから何の話をしてるんだい?

通行人B

秘密のクラブだって?

ルナ

ご存じなかったんですか?ここが、NOAの隠されし秘密のクラブの入口なんですって~!

通行人A

ひ、秘密のクラブ…だと…?

通行人B

秘密のクラブか…響きが…すごい…

通行人A

で、その秘密のクラブとやらは一体何をする場所なんだ?

アセラ

ひ、秘密のクラブは──えーっと、その…

ルナ

それはアタシたちも知らないんです!

…だから、それを確かめるために入ろうとしてるトコなんですよ!

秘密のクラブだから…秘密のクラブでしかできないコトをしてるんだと思いますよ?

自分たちだけ!あの中で!

すーっごくいい、あんなコトやこんなコトを!

…してるに違いありませんよ。

市民たち

あんな事やこんな事…?

自分たちだけ、あの中で…?

でも、ただの露店にしか見えないけど…?

ルナ

さぁ、皆さん!確認してみましょう!秘密のクラブの中で、何が行われているのかを!

市民たち

お、おぉーっ!

店主

な、何を言ってるんだ!ここは会員制だから入れ──

…あっ、しまった。

ルナ

皆さん、聞きましたか!

さっきまではただの雑貨屋だって言ってたのに、会員制だとか言い出しましたよーっ!

市民たち

本当に怪しいわね?

よし、中に何があるのか確認するぞ!

店主

くそっ…ほ、本部!本部!

部外者が、深いところへ侵入しようとしている!

案内放送

メインゲートで騒動発生。メインゲートで騒動発生。

警備隊員は最小限の人員を残し、1番ゲートへ直ちに移動せよ。

あなた:

みんなゾロゾロ移動してるな。

クレア

警備隊員の数が大幅に減りました。この隙に、私たちも移動しましょう。

あなた:

そうしよう。

クレア

あの、それと…

もう、腰は…離していただいても…

スカーレット

だ、団長よ…

シ、シッポの辺りは、触るでないのだ…だが、団長なら…

あなた:

え…えぇっ!?ご、ごめん!

私は慌てて、クレアとスカーレットを抱きしめていた手を離した。

…細くて温かくて、柔らかい感触が手から消える。

手を何度か握ったり開いたりして…

細くて温かくて、柔らかい感触を…

クレア

…団長、そろそろ行きましょう。

あなた:

え…えっ!? う、うん!

クレア

警備隊員の数もかなり減りましたし、もう少し楽に歩いても良さそうです。

怪しい場所は積極的に捜索しながら進みましょう。

スカーレット

よぉし、任せるのだ!

アセラ

一体、下の空間はどれほど広いのかしら?黒いスーツの連中がこんなにたくさん出てくるなんて。

ルナ

うわ~、マジでそれだね。ディープフィールド、なかなかの規模じゃん。

警備隊員

おい、お前たち!一体何の騒ぎだ!

ここはただの…平凡な…

キャンディを売る露店に過ぎないのに!

アセラ

ありえないでしょう?こんなに小さな店の中から、10人以上出てきたのよ!?

ルナ

ほぉら、皆さん!

この店の中に、ホントに秘密のクラブの入り口が隠されてるってコトです!

みんなにはその存在を隠しておいて…

中ではすっごい…!想像もできないような…!

口に出して言えないようなコトが起こっているのかもしれません!

市民たち

あの女の言うとおりみたいだ…!

中で何をしてるのか、入って確かめるぞ!!

スマイル

状況激化…!

警備隊員

く、くそっ…下がれ!下がれってんだろ!

ルナ

さぁさぁ皆さん!NOA市民の団結した姿を見せてやりましょーう!

アセラ

初めて会った時からうっすら思っていたけど…

ルナって…本当に恐ろしい子だわ…

ルナ

どいたどいた~!

警備隊員

止めろ!中に入れるな!

アセラ

ね、ねぇ、ルナ…

騒ぎを起こすのがわたしたちの役割だから、それはいいんだけど…

これ以上騒ぎが大きくなったら…問題になるんじゃない?

ルナ

えぇっ?問題って、何が!?

問題といえば!あの警備隊員どものせいで、アタシがを土を浴びちゃったコトでしょ!

スマイル

物理的な乱闘レベル、上昇中。

これ以上は、治安維持のための外部介入が起こる。

アンナ

NOA治安局所属のタウンガードです!

両者とも下がってください!

うわぁ…一体何の騒ぎですか?

市民たち

タ、タウンガードが来たのか…?

コ、コホン。これ以上面倒なことに巻き込まれるのはごめんだ…

よく考えてみれば、ここまで躍起になる必要はないしな…

そういえば、そろそろ夕食の時間ね…?

あっ、うっかりしてた。銀行が閉まる前に行かないと…

あら、コンロに火をつけたままだわ!

ルナ

あーっ!今帰られちゃ困るんですけど!

アンナ

黒いスーツの方たち、武器を捨ててください!

…あと、そこのお三方も。

あたしとお話しましょうね?

警備隊員

…失礼します。

スカーレット

(ふあっ!)

警備隊員の人数が減って、気が緩んでいたのだろうか?

ゲームもせずにうろつく私たちの様子が怪しく見えたのか、警備隊員の一人が私たちに近づいてきた。

警備隊員

あの、そちらの紳士に用がある訳ではありませんが…

そこのバニーガール二人。

初めて見る顔だな…いつから勤務してる?

困ったな。

クレア

わ、私たちですか?私たちは…あの、今日から…

スカーレット

し、新人だ、新人!こ、これからよろしく頼むぞ!

警備隊員

新人?報告は受けていないが。

こちらで少々お待ちください。

クレア

(…気絶させます!スカーレット!)

スカーレット

(うむ!)

クレアとスカーレットが、警備隊員を気絶させようとした瞬間──

???

いい、いいんだ!

突然背後から聞こえてきた声が、二人を止めた。

私たちの背後には、マティーニを探していたスーツの中年男性が立っていた。

片手には、飲み物が入ったグラスを持っている。

…ついに、注文したマティーニを受け取ったようだ。

中年男性

そう騒ぐことはないさ。

警備隊員

しかし、確認を…

中年男性

君が知らないのも当然だ。

この二人は…

この紳士の…

専属バニーガールなのだ!

静寂が漂う。

警備隊員は口を大きく開けたまま…言葉を失い、私たちを見つめた。

警備隊員

そ…

…そうでしたか!

クレア

そう…

スカーレット

…です。

私は何も言わず…さっきのように力強く、クレアとスカーレットの腰を抱きしめた。

あなた:

これで問題ないだろう?

呆然と立ち尽くす警備隊員の前を素早く通り過ぎ、廊下に向かう途中…背後からつぶやく声が聞こえてきた。

警備隊員

すごい… すごいですね…

中年男性

…あぁ。

あなた:

…早く行こう!

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