オメガは電気友達の夢を見るか? · 第6章
勝負

エリサ
ふぅ、今日はこれで終わりでしょうか…
今日も無事に対応できる来場者数でした…ありがとうございます、ガプ様…
オメガ
お姉ちゃん!!
エリサ
ひいいっ!?オ、オメガ様!?
オメガ
お姉ちゃん!友達の良いところって何かな!?
エリサ
と、友達の良いところですか?
オメガ
うん!オメガ、お友達がいたらどういいのかって質問に答えられなかったんだ…
エリサ
そ、そうですね…
一緒にいると楽しい…だとか…
オメガ
あとは?
エリサ
…
オメガ
…他には?
エリサ
すみません…
わ、私も…友達が…あまり…いなくて…
オメガ
…うーん。なんか、ごめんね。
…
もしかしたら、キューブが正しいのかな。
オメガは、お友達を作るために生まれたんじゃない。仕事をするために生まれたんだから。
エリサ
…
あの、お、お隣に座ってもいいですか?
オメガ
うん…
エリサ
それは…オメガ様のお友達に言われたのですか?
オメガ
…うん。
いつも、オメガにだけ文句言うの。全部オメガのせいだって。
エリサ
あっ、どういう意味か分かる気がします…!
自分の過ちを絶対に認めませんよね。
オメガ
そうそう!それにね?オメガが話をすると…
エリサ
余計なこと考えるんじゃないわよ!とか、無駄口は叩かないことね…!とか言われませんか?
オメガ
その通りだよ!
エリサ
まさか…あの方のお話をされていたのですね!
オメガ
ふん、もうキューブとはお話しない!
エリサ
ああ…私のミュリエル様…いつか、一緒に炎の中へと飛び込みましょう…!
オメガ
えっ。
エリサ
えっ。
ミュリエル様のお話ではなかったのですか?
オメガ
キューブの話じゃなかったの?
エリサ
ふ、二人とも…似ているところがあるようですね…
オメガ
そうなのかな?
…ねぇ、エリサお姉ちゃんはそんなこと言われても平気なの?
オメガは…さっき、キューブに言われてムカムカしたんだ。
エリサ
正直…よく分かりません。
ですが、良いところばかりの人なんていませんから。
現に、私自身も…鈍くてちっぽけな小物に過ぎませんし…
だけど…私、キューブパレスのことなら…
お役に立てるか分かりませんが…お話できることがあります。
オメガ
うん?どんなこと?
エリサ
私は、遺物に関する理論書を書いているんです。
序列100番台の聖女ですから、多くのことを知っている訳ではありませんが…
キューブパレスに関する報告書を読む機会がありました。
オメガ
報告書?キューブについての?
エリサ
はい。
発見された際、キューブパレスは正体不明の信号を発信し続けていたそうです。
とても長い間、何の応答もない虚空に向かってひたすら信号を送り続けていたのです。
オメガ
…
エリサ
もしキューブパレスが、オメガ様と同等の知性体であったなら…
感じなかったはずがありません。
孤独と孤立を、です。
オメガ
…そっか。
…
お姉ちゃん。オメガ、帰るね。
キューブを連れて、宿に戻る時間だから。
エリサ
えっ、は、はい!?
せ、精霊…いえ、オメガ様!?

オメガ
…あれ?
キューブ…ここに置いていったのに…
…あれ?キューブ、どこ?

オメガ
キューブ!どこにいるのー!

オメガ
キューブ!返事してー!!
うう…キューブ、どこに行っちゃったのかな…
…大丈夫、オメガは最先端の分析もできるから。
オメガが失くしたんだから…オメガが解決しなきゃ!
パクッ。
少年
あれ?ママ…
少年の母
どうしたの?
少年
あの子、石を拾って食べたよ…
少年の母
まさか、そんなはず…
オメガ
はむっ。
…
これも違う。
少年の母
ほ、本当ね!?
オメガ
うーん…これも違うし…
この欠片は…ペロッ。
あっ、これだ!キューブがいた場所に落ちてた欠片と同じ!
じゃあ…この方向に移動したってことだね!

オメガ
ペッ…もう何も感じない…もう食べられない…
終わり?ここで終わりなの?
倉庫みたいな建物の前で途切れた…
キューブがこの中に…?
えっ。
すっごく大きい音が…
???
私の言うことを聞かないと言うのか!?
ならば、思い知らせてやろう!
オメガ
キューブ…きっと何かあったんだ!
待ってて。オメガ、今行くから…!
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